指圧とは?
指圧とは日本独特の技法であって、あん摩・マッサージのようにもんだりたたいたりせず、手の指や掌で体表に「圧」を加える技法です。
特徴は診断即治療といわれ、体の表面や筋肉の異常を感知しそのまま指圧することで筋肉の疲労物質を除去し、筋肉を正常化し、体の均衡を保つことを目的に手指によって圧の操作を変化させます。
種々の圧法、圧加減等、また、加圧の速度も体の状態に応じ、ゆっくりと、ある場合はリズミカルに操作し、不調を取り除きます。
鍼灸とは?
鍼灸は東洋医学の治療法の一つで、身体の変化を手で触れながら観察して状態を把握し、鍼(機械的な刺激)や灸(熱による刺激)を施すことで身体のバランスを整えて機能回復をはかる治療法です。
ヒトの身体には病気やケガを自分で治す自然治癒力や、外から入ってくる病原体から身を守る免疫力が備わっています。
傷害を受けるとそれらのシステムが働きだし、身体に様々な反応が起こります。
鍼灸治療はこのような反応を利用して、皮膚や筋肉に目には見えない微細な傷や小さな火傷を作り、筋肉の血液循環を改善して肩こりや腰痛を治したり、傷害を負った部位の修復を促進したりします。
また、ヒトの身体には痛みを抑制する様々な仕組みが備わっています。
痛いところを押さえたり擦ったりすると痛みが和らぐとか、気分が良くなることや楽しいことをしている間は痛みが気にならないなど、誰もが経験されているのではないでしょうか。
鍼灸の刺激は、このような痛みを抑制する仕組みを働かせて鎮痛効果を発揮します。
さらに、身体には皮膚や筋肉などに刺激が加えられると自律神経の活動が変化し、自律神経が支配する臓器・器官の働きが反射的に調節される仕組みも備わっています。
鍼や灸の刺激はその仕組みを利用して自律神経活動を変化させ、血管の調節をしたり臓器の働きを良くしたりします。
鍼灸治療を続けることにより体調が良くなり、病気になりにくくなります。